ベータ・エンドルフィン
ベータエンドルフィンとは
脳内麻薬のことであり、モルヒネの6.5倍の鎮痛作用があります。それは脳を活性化し、精神的ストレスの解消に効果があり、免疫細胞の防御反応を強化する作用もあります。鍼を身体に刺すことにより血液中のベ-タ・エンドルフィンの量が上昇するといわれています。このように鍼は鎮痛作用だけではなく、精神活動にも影響のあるベ-タ・エンドルフィンを増加させる効果があります。なお鍼麻酔はこの鎮痛作用を利用したものです。
ベータエンドルフィンの効果

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人間は怒ったりストレスを感じたりすると、脳からノルアドレナリンという物質が分泌されます。また恐怖を感じる時にはアドレナリンが分泌されます。これらは毒性のきつい物質で、これが出やすい人は、老化しやすく、自己免疫力が低下し病気になりやすく、自己治癒力も低下するのです。
これに対してベータ・エンドルフィンは気持ちいい、楽しいと感じたときに分泌されやすく、免疫力を強化し、老化を防ぎ、自己治癒力を高める作用があるのです。 修行僧が滝に打たれたり、座禅を組んだり、荒行をしたり、またヨーガの行者や道教の道士が修行や鍛錬することにより、このβーエンドルフィンを出しているのです。
瞑想や気功・太極拳をするとα波が出てリラクゼーションになるといわれますが、このときにもベータ・エンドルフィンが出ているのです。彼らは覚醒、悟りに至るために脳内モルヒネを出して、いつも健康で、楽しく、長生きし、欲望に振り回されないのです。
ベータエンドルフィンについて
1975年にイギリス人のジョン・ヒューズ博士がブタの脳よりエンケファリン(脳内麻薬の一種)を発見して以来現在までに一番強力(モルヒネの6.5倍)なβ・エンドルフィンを含む約20種類の脳内麻薬が発見されています。
これらは脳の中でどのように作用しているのか、まずA10神経が脳の中を走っていて、このA10神経が活性化されると脳の中にドーパミンと言われる脳内ホルモンが分泌されます。このことにより人間は快感を感じ、気分がよくなると同時に脳全体の働きを順調にする。(快感作用と覚醒作用) しかしドーパミンは快感を生むが過剰に分泌されると精神分裂病になるおそれがある。そこで、A10神経とドーパミンの快感・覚醒システムを抑制するのが、ギャバ神経であり、またこの抑制神経であるギャバ神経の働きを抑制するのがβーエンドルフィンなどの脳内麻薬である。 これは、βーエンドルフィンなどの脳内麻薬の働きにより、少量のドーパミンの分泌だけで有効で安全な快感・覚醒作用が得られるということなのです。
麻薬であり強力な鎮痛剤であるモルヒネとβーエンドルフィンの化学構造が似ているために、脳内麻薬または脳内モルヒネと呼ばれています。
アメリカの大統領ニクソンが中国に行ったさい、中国の鍼麻酔を見て驚いたのは有名な話です。現在、アメリカでは鍼によるβーエンドルフィンの効果が証明され、医療としての価値が認められて保険治療の対象となり、エイズなど現代医学では決定的治療方法のない疾患に対しても積極的に用いられてます。
修行僧や道教の道士のように厳しい修行をしなくても、こんなにからだにいいβーエンドルフィンが手軽に出せる方法は鍼灸治療以外にないのではないでしょうか!つまり鍼治療は究極のリラクゼーションなのです!

